Gun man?

前にも書いたように、イエメンは現在ラマダン中です。そしてこれも前にも書きましたが、ラマダン中の午前中は通りに車がほとんどいないので、ドライブがスイスイとできてとても気持ちが良い!というわけで、週末の朝に目的も無く街中をブラブラとドライブした。いつもは行きたくないほど混み合っている交差点なんかも、左右確認しなくても通り過ぎれるほど車も人もいない。で、あまりにスイスイドライブしすぎて、サヌアの町外れまで来てしまった。

あ、そうだ!郊外のワディー・ダハルまで行ってみよう!ワディー・ダハルとはサヌアから15分ぐらい車で行ったところにある「小グランドキャニオン」と呼ばれている場所である。道中もほとんど車は無く10分ぐらいで軽々と到着してしまった。景色はこんな感じです。
a0090924_641083.jpg

グランドキャニオンには負けますが、緑もあってなかなか景色の良い所です。ラマダン以外の週末は、サヌアからピクニックに来る家族連れでとても混雑する場所ですが、さすがにラマダン中の朝ということで、人っ子一人いない・・・、と思ったら人っ子一人がいた。銃を持った少年が一人、遠くの方にポツンと座っているのが見えた。僕がいるのを見つけて、こっちの方へ歩いてきた。どうやら彼の持っている銃はおもちゃの銃で、いわゆる日本のお祭りの時の夜店のように、目標を5mほど離して立てて、観光客に打たせると言うものだ。

まー、暇つぶしにやってみた。日本ではBB銃というのだろうか、プラスチックの玉をこめて打つと結構振動が激しい。なかなか当たらない。「バーン!」と言って目標物のプラスチックが砕け散った。最終的に目標に当てたときには15発ぐらい打っていた。

さて、もういいや、と思っていくらか聞くと、「1,000リヤル(600円)」と彼は自信なさげにボソッと言った。おいおい、そんなにボルか?と思って、「高すぎるよ。そんなお金持ってない。」と強く言うと、泣きそうな顔になって「だって妹が今病気で薬も買えないんだ。少しでもお金が欲しいからこんな人のいないラマダン中の朝にだって、ひょっとして誰かが来るかもと思って暑い中ここで人を待ってたんだ。」と言う。なんか心打たれる話だ、たぶん嘘だろうけど・・・。

自分の中で納得できるだけの200リヤル(120円)を渡そうとした。すると少年は、「お金持って無いなら払わなくていいよ。」と、また泣きそうな顔で言った。さすがに何も払わずに去るわけには行かないので、200リヤルを強引に彼の手に持たせた。でも、まだなきそうな顔をしている彼があまりにも不憫で、もう100リヤル渡した。

そうすると「じゃあ、もうちょっと撃つか?」と言ってきた。え?あげすぎたかな?と思いつつ、もう一度目標物に当てるまでさらに5発ぐらい撃った。「今度来た時はタダで撃たせてあげるからね。」と、彼は少し微笑んでくれた。

帽子がおしゃれなイエメン人少年とのほのぼのした出会いでした。
a0090924_65538.jpg

[PR]