Towed away... (part 3)

高圧的な担当官との交渉中に、残りのお金をとりあえず払ってくれると言い出した交通警察のおじさん。なんて良い人なんだ~。

「えー、そんな、本当に良いんですか?」と聞きながら、内心では「ラッキー☆これで今日は帰れる!」とほくそ笑んでいた。おじさんはポケットからお金を取り出した。あれ?なんだか100リヤル札ばっかりだけど大丈夫なのかな?と思っていたら、おじさんは、

「あれ?900リヤルしか持ってないや・・・。」

と恥ずかしそうに言う。罰金が3,000リヤルで僕が1,600リヤルしか持っていない(ことになっている)から、おじさんは1,400リヤル出してくれないとマズイんですけど・・・。

とにかく僕の1,600リヤルと交通警察のおじさんの900リヤルを合わせて2,500リヤル。これではまだ500リヤル足りないけどどうなるのかなぁと思っていたら、担当官が「仕方が無い、今回はこれで見逃してやる。」と言って2,500リヤルを受け取った。「じゃあ領収書を書いてくれ。」と交通警察のおじさん。そして担当官が領収書を書いた。しかし、僕に渡されたその領収書には「2,000リヤル受け取りました」と書いてある。「おいおい2,000リヤルじゃなくて、2,500リヤルだろ」と言って文句を言おうとしたが、交通警察のおじさんがすぐに止めに入った。「500リヤルは担当官のポケットに入るんだ。これはもう仕方が無いことだから忘れろ。」まあおじさんがそう言うのなら仕方が無い、と思ってその場は引き下がった。

しかし正式に上に提出するのが2,000リヤルで良いなら、もし初めに言われたとおり100ドルも払っていたら、いくらの金がこの憎らしい担当官のポケットに入ったんだろう、と改めて「金が無いって言えよ」と言ってくれた交通警察のおじさんに感謝した。

車を無事に取り返し、交通警察のおじさんを家の近くまで送って、「明日お金を返しに来るから(本当に持っていない振りを最後までつらぬいた)」と言い残し、帰途に着く。いやー、なんだか色んなことがあったけど、罰金も少なくて済んだし、あんなに気の良いイエメン人に会えたのも良かったし、何と言っても無事に車を取り返せたし。これで明日あのおじさんにお金を返せば、全てまーるく収まる。

と思って、次の日、おじさんにお金を返しに行ったのですが・・・


つづく・・・


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