Bin Laden's House

それは、イエメンの東部に広がるハドラマウト州にあるワーディー・ドアーンという場所にあります。

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ちなみにワーディーとは、雨が降った後に雨水が流れて川になる場所のこと言います。

俗に言う「涸れ川」ですね。

サナア近郊の観光名所「ワーディー・ダハル」も同じくワーディーです。

ヨルダンの「ワーディー・ラム」とかは、映画「アラビアのロレンス」の舞台となったことでも有名ですよね。



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雨が降った後に川になることからも分かるように、地下水が結構豊富にあります。

なので周りは砂漠みたいに砂色なのですが、ワーディーはこのように緑も多いんですよね。

茶色と緑のコントラストがきれいです。




そして、そんな平和な景色の中に、これまた何の変哲も無い平和な村があります。

村の名前は「ラバート・バーアシェン」。

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この一見何の変哲も無い村には、世界を震撼させるテロリストであるオサマ・ビンラーディンのお父さんムハンマド・ビンラーディンの生家があります。

彼はもともとイエメンのハドラマウト出身で、サウジアラビアで財を成したビジネスマンだったのです。

その家を見るために、わざわざこの村へ行ってきました。相変わらずミーハーだ・・・。

しかし、何の情報もなくこの村へ行ったので、ビンラーディンの家を探すためには、ここの村に住む人たちに聞かなければなりません。

ビンラーディンは世界的には「極悪非道のテロリスト」だけど、ここの村の人にとっては昔は「近所のかわいいオサマちゃん」とその家族だったわけで、やっぱりビンラーディンの家を捜索に来たという外国人なんかに、簡単に家をありかを教えてくれるのだろうか(注:実際は捜索に行ったわけではありません。ただの物見遊山です)。

ひょっとしたらビンラーディンの話題を持ち出しただけで、石を投げられて村から追い出されたり、万が一銃を発砲されたりしたらどうしようという不安と恐怖が脳裏を掠めます。



やっぱり村人に聞くときにも、人の良さそうな人を選んだり、ちょっとオブラートに包んだりして用心して聞かなければと思っていた矢先、

イエメン人ドライバーがスルスルと窓を開けたかと思うと、突然通りかかった若者2人組に、


「オサマ・ビンラーディンの家はどこだ!?」


と、あまりにもストレートに聞くではありませんか!!

そ、そんな、もうちょっとオブラートに包んだり、怒っても怖くなさそうな老人に聞くとか、ちょっと考えようよ。そんな血の気の多そうな若者に聞いちゃって良いの?

などと、車内でちょっとビクビクしていると、

その若者たちは、ニコッと笑って、「あっちだよ。」と村の奥のほうを指差してくれました。

ホッ、なんとも無かった。まあ、でもこの人たちが優しかっただけかも知れないし、次は注意していかねば。




・・・村の奥の方まで来て、そろそろこの辺りかなと思っていた時に、

またもやドライバーが突然通行人に、


「オサマ・ビンラーディンの家はどこだ!?」


いやいや、だからもうちょっと言い方があるでしょ。こんなに近くまで来てるんだから、ひょっとしたらビンラーディンの親族の人も歩いてるかもしれないし。おそらくこれまでにもイエメン政府の警察とか、アメリカのCIAとか、イギリスのMI6とか敵意のある人たちが調査とかで来てて、外国人に対する印象とか良くないかもしれないし・・・。

なんて車内でドキドキしていると、はちきれんばかりの笑顔で「ココだよ!」と教えてくれる地元のおじさん。



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というわけで、いとも簡単にビンラーディン家へ到着。

え?そんな無防備で良いの?とこちらが心配するぐらい無防備だった。

近くに座って日向ぼっこをしていたおじさんたちに聞くと、まだ親族たちが普通に住んでいるらしい。

もちろん博物館とかではなく一般の家なので外から見るだけなのですが、なんだか感慨深い。

小さな村にひっそりと佇むビンラーディン邸。

もっとすごい豪邸なのかと思いきや、周りの建物とそんなに変わらない感じでした。


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