カテゴリ:レバノン( 5 )

さて、今まで書いてきたように、観光としては散々なベイルート旅行でしたが、コルニーシュ(海岸沿い)の散歩はノンビリと楽しいものでした。

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これはかの有名な(?)鳩の岩。有名なと言っても、僕も行くまでは聞いたこともありませんでした。なぜ「鳩」なのかは不明です(調べろよ!)。

この辺りにも、地元の人たちはいっぱいいましたが、外国人観光客はほとんどいませんでした。そう言えば、日本語を勉強しているレバノン人に話しかけられました。


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そして、鳩の岩の夕景。とてもきれいでした。でもなんだか、伊勢の夫婦岩を見ているような気持ちになりました。似てません?あの2つの岩をつなぐヒモみたいなのはないけど・・・。


まあ色んなことがあったけど、レバノンには行って良かったと思います。確かに観光としては、ベイルートから出ることもできずにあんまり楽しめなかったことは事実です。夜出歩こうとすると、そこら中にいる警察や兵士に不審の目で見られIDの提示を求められ、ホテルに帰るように言われたり、あんまり楽しくはありませんでした。でもまあ、これも良い経験だったかなと思います。

会うレバノン人全員に、「なんでこんなタイミングでレバノンに来たの?次は平和な時に戻って来てね。」と言われつつ、その時はもう戻って来たいとは思っていなかったので、「う~ん、また戻って来るかどうかは分からない・・・」と返事をし、その度にレバノン人達を悲しませてきたのですが(レバノン人達、ごめんなさい!)、今考えると、やっぱり平和になってから、ぜひもう一度訪れてみたい国です。
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そんな爆撃の中、ベイルートを訪問してきましたが、戦争と関係の無い市民は必死に生きています。


ダウンタウンのハーゲンダッツで

ベイルートのダウンタウン。6方向に道が放射線状に出ているため、ナジュマ(星)と言う愛称で呼ばれている広場があります。ここは過去の戦争中でも、立ち並ぶカフェやレストランはいつも人でいっぱいだった場所らしいですが、現在はこの周辺は鉄条網で囲まれ、入れる場所には兵士が固まって立っています。入るとほとんどひと気が無く、ここがかの有名なベイルートのダウンタウンかと思うほどショックを受けました(スミマセン、写真は取れませんでした・・・)。

そこで誰も客のいないハーゲンダッツへ入りました。店員さんがすぐに来てくれて、メニューを渡してくれた時に一言。

「申し訳ありませんが、今戦時下なので、あまり色んな種類のアイスクリームを入手できていません。メニューにあっても無いものがほとんどですので、ご容赦下さい。」

なんだか戦時下と言うものを少し(ほんの少しですが)体感し、ショックを受けました。本当はアイスクリームを1カップだけ食べようと思っていたのですが、少しでも儲けを上げてもらおうと思い、大き目のパフェとカプチーノを頼みました。

パフェを食べながら、横で暇そうにしていた店員に聞くと、どうやらその広場に面したところに議会があるらしく、そのせいで警備が厳重なんだそうです。「もう商売も上がったりだよ」、と投げやりな感じで悲しそうな顔をしていました。


ABCモールにて

旅行前日にベイルート市内で爆発があったと聞いていたのですが、それがこのABCモールのすぐ側だったのです。もちろん僕が行ったときは、モール中ガラ~ン・・・としてて、客なんてほとんどいませんでした。

ある店で買い物をしていると、そこの店員が「2、3日前にあった爆発でここにひびが入ったんだ」と言って、その店のショーウィンドウを指差しました。そのショーウィンドウには大きな亀裂が入ってて交換するらしいのですが、ショーウィンドウってかなり高いもののようで、店の人は困っていました。

そして爆発に最も近かった別の店に行くと、もうすでにショーウインドウのガラスの張替え工事中でした。モールの中だから写真撮っても大丈夫だろうと思いカメラを出そうとした瞬間、近くに兵士が立っているのに気付き、一瞬ポケットからカメラを出すのをためらいました。そして、一応念のために、そこの店の店員さんに写真を撮って良いかと聞くと、「止めといた方が良い。」と言われてしまったので、写真を撮るのは控えました。なので、ここも写真がありません・・・(泣)。

ここの店に行ったときは、もう夕方の6時頃。でもその日は客も少なく何も売れていなかったようで、「今日はもうほとんどの商品を半額で売っているんだ。何でも良いから買って行ってくれ。一つでも物が売れることで、こんな状態でも店を続ける励みになるから。」と言われ、励みになるならと、ネクタイを2本買って帰りました。

帰り際にその店員さんが、「商品を買ってくれて本当にありがとう。レバノン滞在中にもし何か困ったことがあったら、ここにいつでも電話してくれ。こんな状況だから、いつ何が起こるかわからないから。」と言いながら、携帯番号を書いた店の名刺を渡してくれたのは、本当に心強かったです。

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レバノンの市民を巻き込んだ無意味な殺し合いが早く終わって、また「中東のスイス」と呼ばれる美しく平和なベイルートの街をこの目で見てみたいと思いました。
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今回のレバノン(ベイルート)旅行で最も残念だったのは、ほとんど写真が撮れなかったこと。撮りたい被写体はいっぱいあったのですが、そこら中に警察や軍隊が目を光らせており、例えば銃撃を受けた建物の写真とかを撮ったら怒られます・・・。

僕も初日、ベイルートに到着して1時間後ぐらいに、その洗礼を受けました・・・。

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ベイルートの街中には、このような激しい銃撃戦の跡が残るビルがいっぱいあります。


午後3時、レバノンの首都ベイルートの国際空港に到着。その後、タクシーでベイルート市内のホテルに到着して、少し休憩した後、ホテルから海岸沿いまでボーっと街歩きをすることに。ベイルートの街中は、イエメンとは全然違いどちらかと言うとヨーロッパな感じ。適当に色んな建物写真を撮っていると、古い感じのアイボリー色のきれいな建物があったので、きれいだなと思い、カメラを構えて「パチリ。」と撮りました。

次の瞬間、その建物の入り口にいた迷彩色の服を着た兵士が、「コラッ!お前!こっちへ来い!」と肩に担いでいる銃で彼の足元を指し示す。「ヤバッ!」と思ったが、もう一人の兵士もこっちに近づいてきて、逃げるわけにもいかないので、その建物の入り口へ恐る恐る足を進める。

「今撮った写真を見せてみろ!」と、兵士はかなり高圧的な調子で言う。

しかたなくデジカメを再生すると、「今すぐに消せ!」と命令を受け、もちろんその指示に従う。

「他の写真も見せろ!」と言うので、そこにたどり着くまでに街中で撮った写真を見せる。

すると、「入れ!」と言われてその建物の中に入らされると、周りには迷彩服の兵士がウヨウヨいて、ちょっとビビる。そして、ちょっと偉そうな人がいるところへ通される。


その偉そうな人に「デジカメを渡せ!」と言われて、いやいやながらも渡す。電源を入れ、たぶん僕が街中で撮った写真を見たかったようなのだが、どうやって見れば良いのか分からず色んなボタンを押していた。その光景を見て、思わず笑いそうになったが、そこは笑いをこらえて、知らんぷりをしていました。

「お前、何人だ!」と聞くので、「日本人です。」と答える。するとあきらめたのか、デジカメをこちらに返してきました。

「もう帰って良い!でもこれからの滞在中に街で写真は撮るな!今回は見逃してやるが、次にもしここに連れて来られるようなことがあったら、その時はもっとややこしいことになるぞ!」と脅しを受け、なんとかその建物を脱出することができました。


建物を出る時に、「ところでこのきれいな建物、何なんですか?」と兵士に聞くと、

「内務省だ。」

と言われ、そりゃ写真撮ったら連れ込まれるわな、と納得。しかしこの建物、本当にきれいな建物なので、ベイルートに旅行される方は、思わず写真を撮ってしまわないよう要注意です。

建物の写真をお見せできないのが残念・・・。
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前回の記事へのコメントと予想、どうもありがとうございました!そうです、レバノンの首都ベイルートへ休暇で行ってきました。そして、みなさん正解でした。あの1枚の写真だけで良く分かりましたね。

僕がレバノン行きのチケットを予約した時は、まさかそれから1~2週間のうちにレバノンがあんな戦争状態になるなんて思ってもいなかったので、前日に爆弾が炸裂し火の手が上がるレバノンの状況をテレビ(アル・ジャジーラ)で見たときは、正直ビックリしました。

一瞬行くのを止めようかとも考えたのですが、「まあ大丈夫だろう」と思い直し(何を根拠に?)、とにかく行ってきました。


まず向かった先は、
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そう、スターバックスです!スターバニーではありません(笑)。アメリカで学生をしていた頃は、しょっちゅう本を読んだりレポートを書きにスタバに行っていたので、なんか懐かしく思いつつスタバへ行きました。



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そして昔のように、「キャラメル・マキアート」を頼み(これはスターバニーには無い)、近くの本屋で買った「Figs and Fate」と言う本をお供に、結局1時間ほど長居してしまいました。


この「Figs and Fate」という本、思いつきで買ったのですが、かなり良かったです。100ページほどしかなくて(しかも行間が広い)、ちょこっと暇つぶしに読むには最適の本です。レバノンのパレスチナ難民キャンプでの小さな恋の物語や、毎日仕事で疲れて家に帰ってきてそれから料理の支度をするお母さんの笑顔を見たいがために、ある日内緒で夕食の支度をする少年の話など心温まる話が5編詰まっています。


戦争中のレバノンからひと時の現実逃避をしたのも束の間・・・、すごい音でスタバの上空を2機の戦闘機が続けて飛んでいく音が聞こえ、店内の客が騒然とし、一瞬にして現実に引き戻されてしまいました・・・。
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1週間ほどブログの更新が滞ってしまいました、と言うのも、少しイエメンを離れて他国へ旅行していたからなのです。


一応「休暇」である国へ行っていたのですが・・・。あんまり治安情勢の良くない国に行くもんじゃないですね・・・(反省)。少し歩くごとに警察や軍隊がいて、夜出歩こうものなら、すぐに捕まってID提示と事情聴取をされてしまいます・・・。


残念ながら、写真もほとんど撮れずじまい。それと言うのも、実はこの国に到着した当日にお灸をすえられまして・・・。おいおい書きますが。


さて、質問。僕はどこの国に行っていたのでしょう?


(ヒント)海岸沿いはこんな感じです。
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