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「なぜイハーブは、イエメン・サナアでのコンサートをドタキャンしたのか?」

今日は、これについて語りたいと思います。


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(コンサート当日の朝に政府系新聞に出た、コンサートの延期公告)

新聞報道や勝手な憶測などによって考えられる理由としては、3つあげられます。


①宗教勢力による脅迫があった。
イエメンには最近「貞節を守り不道徳を取り締まる会」なる団体が登場し、様々な彼らが見る社会の不道徳をつぶしにかかっています。

代表的なものは、サナア市内の中華料理屋及び中国マッサージ店の閉鎖があげられます。

ある日を境に、各店がバタバタと閉鎖され、壁にはペンキで「この店は不道徳な行為をしていた理由で閉鎖されました。」となぐり書きされていました。

不道徳な理由とは、中華料理屋においては「酒類をサーブしていたこと」、マッサージ屋においては「女性が男性の体をマッサージしていたこと」です。

この団体の勝手な行為には、さすがにイエメン政府の投資庁が抵抗を示し、「イエメンにおける外国資本の閉鎖を通達できるのは、政府機関のみである。」という理由で、中華料理屋などには再開の許可を出しました。

この団体とイエメンの過激派宗教指導者などが手を組んで、外国音楽を歌って踊るような音楽コンサートの実施を阻止しようとしているのです。


②手続き上の遅延。

これは、コンサート会場の準備が間に合わなかったと言うもの。

おまけに「イハーブの都合が悪くなった」と書いてあった新聞もありました(コンサートに来れなくなる都合って、どんな都合だ・・・)。

これは実は、3月にターメル・ホスニーがタイズ・フェスティバルに来れなくなった時にも使われていた言い訳なんですよね(ターメルが来れなくなったのは、イエメンの宗教過激派の脅しがあったとも言われています)。

まあ、これもあり得なくは無いですが、コンサートを延期する直接的な理由としては、ちと弱いような気がします。



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(当日の朝に出ていた新聞記事。これを見ていれば会場まで行かなくて済んだのですが・・・)


③チケットが思うように売れなかった。

これは僕の憶測です。

チケットを購入できるところは、サナア市内にいくつかありました。

僕は、その中でも中心的な存在であるレストラン「デジャブ」でチケットを購入したのですが、そのときのチケットの売れ行きは以下の通りでした。

VIP席:0枚
1等席:2枚
2等席:0枚


ちなみに僕がチケットを購入したのは、コンサートの4日前です。

コンサートの4日前でこのざまです。

おそらく他の販売所でも似たような感じだったのではないかと推測します。

念のため断っておきますが、イハーブは決して「泣かず飛ばずの二流歌手」などではなく、シングルを出せばヒットチャートを賑わすようなれっきとした一流歌手なのです。

実際、アラブ世界では誰でも知ってるようなヒット曲もあります。

まあ、いかんせん90年代後半が彼の全盛期だったので、ちょい古い感じは否めませんが・・・。


本当のところ、キャンセルの理由は一体なんだったのでしょうか。

真相は、まだ謎に包まれています・・・。
さて、昨日7月24日がイハーブ・トーフィークのコンサートの日でした!

会場までは、サナア市内から車で約30分。

コンサートが始まるのが夜8時からなので(たぶん夕食が始まるのがという意味)、夜7時半には会場入りするために、夜7時ごろに友人たちと集まってサナア市内を出発。

車内ではイハーブの音楽を聴きながら、みんな弥が上にも気分が盛り上がっていきます。



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会場に着いてみると・・・、

あれ?真っ暗だ。しかも人もいない・・・。

いやな予感が・・・!

会場の入り口にいた人に聞いてみると、なんとコンサートは延期になったとのこと。

・・・・・。

ハイ、出ました。イエメンでは恒例の当日キャンセルです(笑)。

その係りの人は、「コンサートは8月15日に延期になった」と言いました。

さてさて、本当に8月15日にコンサートは行われるんでしょうか。

こんなことを続けていると、もう誰も来ません。

イエメンの未来は暗いです・・・。
Ehab Tawfik is coming to Yemen!!_a0090924_5484749.jpg5月にサナアでコンサートをやると言っていたのに結局来ずに、

7月に来るかも?

で終わっていたイハーブ・トーフィークが、ついにサナアでコンサートを行うことになりました!

祝!イエメン上陸!


いやー、正直もうイハーブが来ることなどすっかり忘れそうになっていました(笑)。




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チケットは、VIP席(ディナー付き):9,900リヤル(約5,000円)、1等席:5,000リヤル(約2,500円)、2等席:2,500リヤル(約1,250円)で、僕がどのチケットを買ったかは写真を見ていただければ分かると思います。

前回、アサーラのコンサートでケチってVIP席を買わなかったため、アサーラが豆粒ほどにしか見えなかった教訓を踏まえ、今回は贅沢にVIP席を購入いたしました♪

有名歌手のディナーショーが5,000円で楽しめるなんて、安いモンです。

日本で有名歌手のディナーショーなんて行ったら、3、4万円取られますもんね。



Ehab Tawfik is coming to Yemen!!_a0090924_5511421.jpgこれはチケットの裏側。

下には「このチケットには、デジャブ・レストランによって饗される夕食代が含まれています」と書いてあります。

英単語のつづり間違いだらけですが・・・(こんなつづり間違いを見ても微笑ましく思えるのは、イエメン滞在が長くなってきた証拠でしょうか(笑))。

そして上部には、コンサートにおける注意や持ち込み禁止物などが書いてあるのですが・・・、

何と言っても、注目は項目3と4でしょうか。

項目3:武器(ジャンビーヤも含む)の持ち込み禁止。

項目4:カートの持ち込み禁止。

ジャンビーヤとは、イエメン人が腰に差している半月刀のことです。

カートとは、イエメンでは合法の覚醒作用のある葉っぱです。

この2つは、日本のコンサートチケットには間違っても乗ることの無い項目だと思われます。

でも、イエメンでは重要です。

今回はアサーラのときのような脅迫声明は出されていないようですが、何があるか分かりませんからね。

とりあえず禁止にしてくれるだけでも、少しは安心です♪
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もう皆さんお気づきになったと思いますが、オマーン人男性の大半はこのように独特の帽子を被っています。

この帽子のことを、便宜上「オマーン帽」と呼ぶことにします。

このオマーン帽、形はどれもほぼ同じなんだけど、様々な模様や色が選べるのです。

オマーンの国の方針で、オマーン人はオマーンの伝統服を着るのが奨励されているようで、子供から大人まで、皆このオバQ服オマーン帽を被っています。




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これは、オマーンのショッピングセンターでの一枚。

こんな風にカラフルに飾られている中から、オマーン人たちが思い思いの柄や色の帽子を選んでいきます。

服の色ががほとんど真っ白なので(たまに、ベージュとか薄い色付きのオバQ服を着ている人も見かけました。)、オマーン人男性はこの帽子の色や柄でそれぞれのオシャレを楽しむのです。



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あまりのカラフルさと、これがオマーン独特だという理由で、僕も思わず買いそうになりましたが、あまりの似合わなさにビックリして買うのをやめました・・・。

誰かにお土産に、とも思いましたが、この帽子の似合う日本人がいるのかどうか怪しかったので、やっぱり買うのをやめました。

でも、一つぐらい記念に買っておけば良かったかな♪
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これが、オマーンで最も豪華絢爛なモスクです。

その名も、「スルタン・カブース・モスク」

国王の名前が冠されています。

ミナレット(塔)が立っている下に、人影が見えるのが分かりますでしょうか。

この人の小ささで、このモスクの巨大さが分かっていただけるかと思います。



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このモスクの完成は、約7年前の2001年6月。

オマーンで最大の15,500人を収容できるとのことらしいです。

こんな屋外にある建物なのに、どこもかしこもピッカピカできれいに磨かれていました。

ちなみに、この写真に収まっているのは、このモスクの中心部のみです。

このモスクには中央のドームを囲むように5つのミナレットがあります。




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しかし、何と言ってもこのモスクで最も注目を集めるのは、このシャンデリアです。

このシャンデリアには、かの有名なスワロフスキーのクリスタルが使われているのです。

これはとっても豪華で見ごたえがあります。




そして、そのシャンデリアと同じく大変高価だと言われているのが、ここに敷かれている絨毯です。

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このペルシャ絨毯は、大きさ70m×60m、重さ21トンという巨大なものです。

イラン東部のNashaburという町で、600人の女性が4年がかりで作ったという代物です。

観光客は、この絨毯をじかに踏みしめることは出来ません。

観光客が踏んで良いのは、青いビニールマットが敷かれてある所だけなのです。

でも警備員の目の届かないところで、ちょこっと足を伸ばして絨毯の感触を確かめてみました。

絨毯の良し悪しは良く分かりませんが、きめ細かで滑らかな肌触りでした♪